社畜で家畜な日々に祝福を

ブラック企業での悲惨な日々を中心に記事を書いていきます。

十条仲原の呪われたアパート 最終話

みなさん、社畜してますか?

記事を引っ張る事で有名なアカバネです。

 

今回の話は全て実話です「メゾンK」のKの部分が書けないのが、非常に残念。何でこんな名前にしたのかと、大家さんの正気を疑うレベルです。

 

www.akabane1234.xyz

 

↑ この記事の続きになります。

 

血だまりのようなチラシの残骸を踏まないように跨ぎ、修理予定の201号室に向います。

 

201室の前に着き、部屋の鍵が隠してあるPS(パイプスペース)を開き、中に取り付けてあるキーBOXから鍵を取り出しました、部屋の扉を開こうと鍵穴にキーを差し込んだときに気付いたのですが、部屋の中でガリガリ、ガリガリと何かを引っかく音が聞こえるのです。

 

未入居現場で他の業者とかち合う事はたまにあるのですが、時計の針はすでに20時を回っており、こんな時間に業者が仕事をしているのも考えにくいので、チャイムを鳴らして確認してみました。

 

ピンポーン、ピンポーン、暗闇の中で響くチャイムの音、返事はありません。部屋の中の音に耳をすませていると、さっきまで聞こえていたガリガリという音が聞こえないのです。

 

返事はありませんでしたが、部屋に誰かいるのは間違いありません、キッチン前のすりガラスから見える部屋の中は真っ暗で、明かりも何も見えません。

 

嫌な感覚がしました、何かよくないものがいる、それは廃墟や心霊スポットのように、入らない方がいい、入ったら何かあるぞという、えもいわれぬ感覚でした。

 

Oさんが失踪前に言った「あそこに行く時は、昼間に行ったほうがいい、夜はやめておけ」

 

大家さんが電話で言った「夜に行くのは危ないから、やめとけ」

 

その言葉を思い出していました「夜に行くのはやめておけ」この言葉が、警鐘のように頭の中に響いていましたが、40分も雨の中歩き回りやっと辿り着いた現場で、何か嫌な予感がするから帰るという選択肢は、僕の中にはありませんでした「修理の業者です、開けますよ」と暗闇の中にいる誰かに声を掛けて、キーを回しました。

 

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ガチャリと鍵が開く音がしました、護身用に工具箱から取り出したマイナスドライバーを右手に持ち、ヘッドライトのスイッチをオンにすると、玄関の扉をそっと開きました。

 

玄関扉は経年劣化からくる歪みで異常なほど重く、力を入れるとギギギッギギギッとカミキリムシの鳴き声のような音がしました、玄関の扉を足で押さえ、部屋を見回しましたが人の気配はありません。

 

「誰かいますか、修理の業者です、入りますよ」と再度誰もいない部屋に声をかけました、すると何処からかガリガリと何かを引っかく音が聞こえました、音がする方をライトで照らすと、ビリビリに破れた壁紙が見えました、壁紙は縦に引っ掻いたように破れており所々に血が変色したような、どす黒い汚れが付着していました。

 

ライトで破れた壁紙を照らして見ていると、何か文字が書いてあるのが見えました、玄関からでは距離があり、何が書いてあるのかまでは分かりませんでしたが、どす黒い何かで確かに何か書いてあるのです。

 

玄関が勝手に閉まらないように玄関ストッパーをセットし、破れた壁紙の方に近付きました、破れた壁紙には

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

くるしい 

 

くるしい

 

だれかたすけて

 

 

 

 

 

と書いてありました。 

 

次の瞬間、すぐそばでガリガリという音が聞こえました、音の方を振り向きましたが誰もいません、ただ音だけは、かを引っ掻く音だけは、はっきりと何聞こえるのです。

 

ガリガリ、ガリガリ、

 

 ここは本当にヤバイ、早く逃げなきゃと思っていると、玄関ストッパーが勝手に外れて、ギギギッギギギッと音を立てながら玄関ドアがガチャリと閉まりました。

 

暗闇の中、何かを引っ掻くガリガリという音だけが響き、僕は全てを投げ捨て、転げ落ちるようにその場から逃げ出しました。

 

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翌日メゾンKを管理している不動産屋の方から聞いた話ですが、その部屋には以前寝たきりのおじいさんが住んでいたそうです。

 

発見された時は死後1週間以上経っていたそうですが、そうとう苦しかったのでしょう、爪が剥げるまで、壁を引っ掻きながら死んでいたそうです。

 

くるしい 

 

くるしい

 

だれかたすけて

 

あの文字は、そのとき血だらけになった指で、おじいさんが書いたものでしょう。

 

くるしい 

 

くるしい

 

だれかたすけて

 

と誰かを呼びながら

 

 

おわり

 

 

アカバネ

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